ネット通信教育のデメリットを補って講義を価値ある時間に変えるコツ

1.通信教育のデメリットを補う方法
「毎日1時間」の資格取得術においても、独学よりは通信を選択するほうがインプットの効率が全然違うことは、「仕組み化」の技術でも触れました。 ただし、通信で学習する場合には、通学で実際に生講義を受講する場合と比べると、どうしても学習効果は低下しがちです。

そこで、通信で学習する場合にはそのデメリットを知り、それを補うためのノウハウを使うことが重要になってきます。 通信教育のいちばんのデメリットは講義に臨む心構えだと考えています。

通学で生講義を受講する場合には、かなりの時間をかけて通学してこなければなりません。しかも、同じ受講生が、真剣にその講義を受講している様子を教室でいつも見ているわけです。 こうした環境で、毎回の講義に臨んでいるのですから、毎回の講義を大切にしようとする気持ち(集中力)は絶対に高まるはずです。

これに対して、通信で学習する場合には、いつでも、どこでも気軽に講義が聴けるというメリットが逆に大きなデメリットになってしまうことがあります。 どうしても毎回の講義を本当にただ聴くだけに終わってしまい、講義の受講ペースもその日の気分によって変わってしまうことがあるからです。

そこで、通信で学習される方に提案したいことは自分専用の講義スケジュールを作成することです。 考えてみると、通信学習と言っても、講義時間は通学と変わらないはずです。 つまり、通学のスケジュールを意識して、最低でもそのペースと同じように進まないと消化できないということです。

まずは、資格学校のパンフレットを手に入れ、その生講義のスケジュールを見ながら、自分専用の講義スケジュールを作成してみるのです。 通常、1回の講義時間は2~3時間ありますので、毎日1時間しか勉強時間が取れない人は、当然1日で1回の講義を消化できません。

でも、それでいいのです。 これを無理やりに、休みの日にまとめて講義を聴こうとすると、本当にただ講義を聴くだけになってしまい、せっかくの通信の学習効果が低下してしまうのです。

ですから、次のポイントは、1回の講義をどのように分割して講義スケジュールを作成するのか、ということになります。 その際に、お勧めなのが「30分ごとで分割して構義を聴く」ことです。

1時間勉強できる時も、丸1時間講義を聴いてしまえば、その日は講義を聴いただけで大丈夫です。記憶の定着はアウトプットと密接に関係があります。 ですから、なるべく1日の終わりをアウトプットで終わるようにしましょう。

たとえば、1回の講義が2時間半なら、それを30分で5つに分けて毎回その30分の講義を聴いた後に、その範囲だけの復習をすることを1日の勉強セットにして、自分専用の講義スケジュールを作成するのです。

毎回の講義時間が30分であれば、通信でも続けやすくなりますし、ほとんど毎日講義を聴くようなスケジュールになると思うので、自分のモチベーションの維持にも効果があるのです。 最初に自分専用の講義スケジュールを作成することは時間のかかることですが、この作業は通信学習を成功させるために必要なことだと考えてください。

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