はり・きゅう師は自然志向と相まって人気を巻き返している資格

はり・きゅう師は自然志向と相まって人気を巻き返している資格
ここ数年、町で漢方薬の店の看板をよく見かけるようになった。いわゆる普通の薬と違い、漢方薬には自然のイメージが強い。

西洋医学への不信感にナチュラル志向が重なって、漢方薬など東洋医学がいま見直されている。はり・きゅう師のニーズが高まってきたのも同様の理由だ。医者のなかには、西洋医学を学んだうえで、はり・きゅう師の資格をもち、漢方薬をすすめる人さえ出てきた。

また、健康ブームは栄養ドリンク、家庭用運動器具など一連の健康に関する商品をヒットさせている。こうした要素を考え合わせてみると今後も東洋医学の人気が継続することは間違いない。はり・きゅう師も将来性のある独立開業にはうってつけの資格といえよう。

はり・きゅう師の仕事は、健康管理や病気治療など、社会的意義が深く、そのうえ独立も比較的容易である。簡単には莫大な年収は得られないが、地道に仕事をしていけば、食いっぱぐれる心配がない。OL生活に見切りをつけ、はり・きゅう師を目ざす女性が少なくないのはそのためである。

生活の安定には、はり・きゅう両方の資格を一般にいう医師ではないが、患者は普通、はり・きゅう師を「先生」と呼ぶ。医師と同様に、生身の人間が相手の職業のためだろう。

具体的にいうと、はり師のほうは、一定の経穴や皮膚の一点にはりで刺激を与えて治療し、きゅう師は一定の経穴や皮膚の一定点にもぐさなどを直接。間接につけて焼き、その作用で治療する。

こうした治療の方法からも察しがつくと思うが、免許を取るのは、そう簡単なことではない。

免許は、大学に入学することができる者で、3年以上、文部大臣の認定した学校または厚生大臣の認定した養成施設において解剖学、生理学その他はり師、きゅう師となるに必要な知識・技能を修得したもので、厚生大臣の行うはり師試験、きゅう師試験に合格した者に対し、厚生大臣が与えることになっている(受験資格に経過措置あり)。

はり・きゅう師の資格を目ざすのなら、養成施設や学校への入学が前提であるから、フルタイムで働きながら、片手間に勉強というわけにはいかない。

もし、仕事をやめて試験にチャレンジしようとするなら、ある程度の蓄えか、アルバイト先の確保が必要だ。

試験の合格率は、ともに七割と高いが、修業年数を考えれば、当然の数字なのである。普通、はり師。きゅう師両方の資格にマッサージ師の免許を加えて開業する例が多い。

収入の安定のためには、やはりこうしたやり方が望ましい。診療所を開業後は、患者の固定化を目ざそう。患者の心をつかむのは、はり・きゅうの腕はもちろん、人柄に負うところが大きい。

資格取得概要
取得方法 〔はり師〕〔きゅう師〕厚生大臣の指定する卿東洋療法研修試験財団の実施する、はり師試験、きゅう師試験に合格する。

受験資格 ともに文部大臣の認定した学校または厚生大臣の認定した養成施設において、はり師またはきゅう師となるのに必要な知識および技能を修得した者。

試験内容 医療概論(医学史を除く。)、衛生学。公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、東洋医学臨床論(以上、はり師、きゅう師試験共通)、はり理論(きゅう理論)。

ただし同時にきゅう師試験、はり師試験を受けようとする者に対しては、はり理論またはきゅう理論以外の共通科目について、受験者の申請により、その一方の試験が免除される。

試験地 各都道府県
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