勉強の計画の立て方を変えるだけで試験に合格できる

1.できる人の計画表は違う
勉強の計画表は、誰でも一度や二度は作ったことがあると思います。でも、適当に作って、いつのまにかそれっきり……。あるいは、計画どおりにやったのに、なぜか結果に結びつかない。そんなことになっていませんか?

計画を立てるには簡単なルールがあります。勉強の大原則に沿った計画を考えることです。「点数をとりやすいところから勉強する」が、勉強の大原則です。点数のとりやすいところとは、「出題頻度、配点が高くて、内容が簡単なところ」です。

つまり、点をとりやすいところを見極めて、集中的に勉強する計画を立てればよいのです。逆にいうと、「とりにくいところには時間をかけない」のです。これから紹介する計画の立て方ですが、ポイントは次の順番で勉強の予定を埋めていくことです。

①英語、数学、現代文の勉強
②苦手科目の勉強
③前提知識の勉強
④出題頻度トップ20パーセントの勉強


①が最初にくるのは、実力をつけるのに時間がかかるからです。また、多くの入試ではこの科目の配点が高いからです。

また、②が次にくるのは、苦手科目こそ、点数をとりやすいからです。その科目が苦手な理由の大半は、担当教師が嫌い、基礎知識が身についていないかのどちらかです。

内容は簡単なのに、単純に勉強していないから苦手なのです。勉強は、アルバイトの仕事のマニュアルを覚えるのと差はありません。やればできるし、やらなければできないのです。

③の「前提知識」とは、テストで問題として出題されないが、問題を解くためには、必要な知識という意味です。たとえば数学なら「因数分解」が前提知識です。単純な因数分解は入試問題にほとんど出ませんが、因数分解ができなければ解けない問題はたくさんあります。

また、科目そのものが前提知識になる場合もあります。たとえば、物理の勉強を始めた頃、力学の章が理解できなかったという経験はありませんか?これは数学の知識が身についていないからです。数学の微分や数式の扱いになれてくると、それほどむずかしく感じなくなるはずです。

大学受験以外でも、たとえば、法律系の資格試験なら一般法の科目(民法など)が前提知識になります。一般法の民法の知識があいまいだと、商法などの特別法の勉強がスムーズに進まないはずです。少し説明が長くなりましたが、そんな理由で、前提知識を優先して勉強の予定に入れるのです。

続いて④は、受験勉強の大原則そのままです。過去問を分析すれば、「頻出」とか「要チェック!」とか書かれている部分がそうです。

遊んでいても成績が良い人は、意識するしないに関係なく、頻出分野を集中して勉強をしています。やるなら実になる努力をしましょう。以上の4つを優先して勉強の予定に組み込むと効率的な勉強ができます。

そのときに、ノートの復習で見つけた課題を中心に勉強すると密度の濃い勉強ができます。たとえば、英語の関係代名詞の知識が暖昧なのでそれを克服するという課題が見つかっていれば、その課題を中心に勉強していきます。

面倒だなぁと思ったかもしれません。しかし、「怠け者は二度働く」という言葉があります。初めに計画を立てるのは大変ですが、最初にきちんと計画を立てておけば、あとで修正するのはそれほどむずかしいことではありません。
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