勉強でわからない時の対処法を考えた結果2つの方法がある

1.困ったら紙に書いてみる
さあ、計画を立てました!しかし、いざ勉強を始めると、誰でも必ずわからないところが出てきます。ここでは、そんなときの対処法を説明しましょう。

まずひとつめが自分だけで解決する方法、そしてふたつめが、他人の力を借りる方法です。前者の場合について説明します。
何かが理解できない原因は、たいてい次のどれかです。

①頭の中だけで考えている
②抽象論だけで考えている
③わからない部分だけフォーカスしている


①の場合の処方は簡単です。紙に書く。これだけです。いまわかっている部分と、わかっていない部分を文字にします。たったこれだけのことですが、効果のほどは、実行した人にしかわかりません。

②の場合も簡単で、その逆の具体例を考えたり、見つけたりすることに集中しましょう。
抽象概念に対応する具体例があれば、その内容を理解することはむずかしくないはずです。

理解できない部分が出てくるとドツボにはまる人は、わからない部分にしか視野を向けることができず、③に陥りがちです。それを避けるには、当然わかっている部分にも目を向ける必要があります。①、②の処方を実行すれば、これも解決するはずです。

ノートを読んでいてわからないところが出てきたら、余白の部分に図を描いたり、他の参考書などから具体例を探したりして書き込みましょう。それだけで、頭の中だけで考えているときより、相当な時間のロスを減らすことができるはずです。

2.質問力をつける
今度は、他人の力を借りる方法です。といっても、むずかしいことではありません。質問上手になる。ただそれだけです。質問の手段はメールでも、直接人に会って聞くのでも、差はありません。

質問上手な人がいました。センター試験の選択科目についての
質問でしたが、ここにその一部を紹介します。

「自分は国立の文系志望なのですが、センター試験の理科で化学を選択しています。高校でも化学の授業をとっています。ですが、生物のほうが短期間で得意にできると聞きました。

また、センター試験の結果はそれほど重視されておらず、二次試験の勉強に時間を使いたいので、理科に時間をかけられません。高得点は必要ありません。そこそこの点数がとれれば十分です。生物に変更しようかと迷っています。どうすればいいでしょうか?」

たいしたことはないな、と感じた方もいらっしゃるかもしれません。しかしこのメールは、質問される側にとって最低限必要な情報がすべて含まれています。これで十分なのです。
では、質問される側にとって最低限必要な情報とは何でしょうか?3つあります。

①ゴールどんな情報がほしいのか?
②スタート地点いまの自分の状態(成績、志望校など)
③自分の意見自分はこう考えている


この3つを具体的に聞くことです。質問するときに、このことを意識して相手に伝えさえすれば、あなたのほしい情報は確実に手に入ります。先ほどご紹介したメールをあらためて見てみましょう。この中には、3つの情報がすべて盛り込まれています。


①ゴール
・センター試験で生物と化学のどちらを選択すればいいかを知りたい
②スタート地点
・国立の文系志望
・二次試験重視の学校を受験すること
③自分の意思
・「生物のほうが短期間で得意にできると聞きました。また、センター試験の結果はそれほど重視されておらず、二次試験の勉強に時間を使いたいので、理科に時間をかけられません。高得点は必要ありません。そこそこの点数がとれれば十分です。生物に変更しようかと迷っています」

質問するときに、この3点をしっかり伝えるよう心がけましょう。質問上手になると相手の印象もいいので、質問した以上の情報をもらえるかもしれません。友達や先生に質問をするときにも役に立つはずです。
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