参考書の選び方のおすすめは勝ち上がり方式

書店に行くと、棚からこぼれ落ちそうなほどたくさんの参考書が並んでいる。その数の多さに圧倒されてしまい、どれを選ぶべきか迷ってしまうかもしれない。

しかし、量的な圧倒感に抗して、自分に合った参考書を選び出すのは、実際にやってみると、結構楽しいものである。

参考書を選ぶときに、勝ち上がり方式を採用している。勝ち上がり方式は、リーグ戦方式と違って、二位以下の評価は正確であるとはいえないが、短時間に、かつ正確に一位を選び抜く点においてはすぐれている。その特長を生かして、参考書を選ぶのだ。

新しい分野の参考書を選ぶとき、まず、目次全体に目を通す。そして、どういう構成でまとめられているかを調べる。

次に、同種の何冊かの本を開いて、目次を比較してみる。そして、同じ項目についての解説部分を比較してみる。一冊だけ手に取って見ているかぎりは、どの参考書もよくまとめられているように錯覚するが、こうして比べてみると、はっきりと良し悪しの判断ができる。
このようにして何冊かの参考書をふるいにかけ、役に立ちそうなものを残す。

しかし、ただ漠然と読み比べていたら、かなり時間をムダに使ってしまうし、へ夕をすると、結局どれを選べばよいのか決められなくなる。

そこで、目次比較で選び出した何冊かの参考書の中から、共通な項目を二、三選び出す。そして、そこを読んでみて、比較する。

目次には、その本のエッセンスが全員集合しています。なので、本の全体像を把握するには、まず目次を活用するのが効果的です。

テキストなどの目次は、第1部、第2部といった大分類、第1章、第2章といった中分類がされています。そして本によっては、さらに、第1節、第2節というような小分類に落とし込んでいます。この分類は、文字の大きさや字体の違いで表したり、記号の違いで表したりします。このように目次は、論理的な構成を表現しています。

なので、目次をざっとながめると全体像が理解できるのです。ところで、人間の脳は、けっこう忘れやすいものです。復習をしないと、すぐに忘れてしまいます。そこで、忘れ対策としては、テキストを開くたびに目次に目を通して、全体を把握し直すのがいいのです。

この方法なら、その日の学習が全体のどこに位置していているのかもわかります。
ほかの箇所とどんな関係にあるのかにまで意識が広がれば、勉強の効率は倍増します。

著者によって、それぞれ個性があるから、同じ項目でもいろいろな書き方をしている。その書き方が自分に理解しやすいものか、その項目をどのように扱っているか、そして他の参考書とはどんな違いがあるかを的確に判断し、最終的に自分の一番使いやすそうな参考書を選ぶのである。

こうして選んだ一冊は、必ず、学ぶときのよきパートナーとなってくれる。
書店に足を踏み入れたときは、どれもみな他人行儀な顔をして平行線上に並んでいる。

それを目次や項目で比較して、自分に必要なものだけを選び抜いていく。その作業を通して付き合う参考書を選び、さらに学習を通して参考書との付き合いが深まり、いつのまにか親しみが湧いてくるのである。友人や先輩の意見に振りまわされて参考書を選ぶと、失敗してしまうことが多い。

確かに先人の意見を取り入れるのも一つの方法ではあるが、せいぜい複数の候補をあげる程度にとどめておくことだ。やはり最終的に選ぶときは、自分の判断で決めるべきである。

一定の基準に達していない参考書は例外として、ある程度の参考書なら、それぞれに長所がある。それを生かせるかどうかが問題になる。つまり、自分に合った参考書かどうかということである。

ある友人が一冊の参考書だけで試験に合格したとする。これは、彼にとってその参考書が使いやすいものだったからである。

しかし、この友人の選んだ参考書が自分にも役立つとはかぎらない。お互いに、得意な科目も違うし、学び方も違う。友人の成功例はあくまで一つの助言として考え、最終的には自分自身が決断するのが、賢い参考書の選び方だろう。

参考書選びのポイントは、試験のために使う参考書なら、著者がその試験を想定して書いたものをまず選ぶべきだ。

いくら高名な学者が書いた立派な本であっても、抽象的な説明ばかりが並んでいては、試験には役に立たない。試験で要求されるのは、その試験で求める能力があるかどうかを制限時間内で答案で示すことだ。

だから、過去の試験に出た問題と照らし合わせて判断し、その試験で必要とされるものがその本に出ているかどうか、試験で要求されているものが具体的に書かれているかどうかを、チェックするとよいだろう


参考書を買ったら使いやすく改良しよう
自分に合った参考書を選んだら、さっそくよきパートナーとすべく、工夫をこらしてみたい。

せっかく選んだ参考書も、そのままの状態で利用していたら、学ぶ効率を向上させることはできない。書店で買ってきた参考書は、料理される前の素材のようなものである。自分が食べやすいように料理して、初めて完成品となる。このときこそ、参考書は学ぶ効率を向上させてくれるよきパートナーとなる。

さて、参考書の料理の最大のポイントは、アクセスタイム(検索時間)を短縮することである。いかに名著であろうとも、自分の必要である部分をすぐに見つけられなければ、単なる迷著になってしまう。

ここで手間取ってしまうと、効率は低下する。アクセスタイムをいかに短く抑える
かを念頭に置いて、自分が一番使いやすいものに、参考書を改良していく。

まず最初にやることは、ブックケース(箱)や帯、カバーを捨てることである。これらは、自分にこの本を手に取らせたことで、もう役目を果たしている。

この先は、ブックケースをつけておいても、本を開くたびにブックケースから抜くという不必要な作業を強制されるし、帯やカバーの紙をひらひらさせながらでは読みにくい。

これらをそのままの状態にして本棚に入れておいたほうが見栄えはするかもしれないが、それでは単なる壁の花である。いくら美しい花が部屋を飾ってくれたところで、試験に合格しなければ、それを見て楽しむ余裕もないだろう。本当によい参考書なら、ボロボロに傷むほど使い込んだ後に、合格通知という大輪の花を咲かせてくれる。

表紙のサイズが本文より大型の場合は、はみ出して使いにくい。そこで、そのよぶんな部分をハサミで切り取り、表紙も本文も同じサイズに揃える。

すると、左手だけで参考書をめくることができるようになり、右手が空く。その右手にペンを握れば、読みながらチェックしていくことができるようになる。

次に、目次の前にある数ページと、索引の後にある数ページの端の部分を、親指が納まる程度の大きさで、ハサミで曲線に切り取る。そうすると、ここを親指で押さえて参考書を開けば、瞬時にして目次や索引が開けるようになる。

また、目次のコピーをとり、それを参考書の表紙に貼る。目次が何ページかにわたっている場合は、縮小コピーを利用する。

これで、参考書を開かなくても、内容を一目で理解することができる。複数の参考書を利用する場合など、実に便利である。

ここまで終えたら、筆記用具を取り出す。そして、参考書の前小口の部分に、インデックスをつける。英語の辞書などにA、B、C……とついているのと同じようなものだ。章ごとに青のボールペンで少しずつずらして色を塗る。

ページ数が多く厚い参考書の場合、さらにそのインデックスの横に、ボールペンで章や節のタイトルを書き込んでいく。

次は、しおりのヒモをつける作業である。
以前は本には必ずといってよいほどしおりのヒモがつけられていたが、最近はしおりのヒモは少なくなり、紙製のものがとって代わるようになった。

しかし、これは本を開こうとすると下に落ちてしまう。しおりをはさんでいたのが何ページだかわからなくなり、それを探すことからやりなおしになる。また、その紙製のしおりをはさんだまま本を読もうとすると、紙が固く、しかも幅があるので読みづらい。

やはり、本に固定されているしおりのヒモのほうが、瞬時に必要なページを開けるし、紛失する心配もない。そのうえ、はさんだままでも、紙のように固くなく、幅も狭いので読むのに支障がなく、便利である。

そこで、手製のしおりを必要に応じてつくる。いろいろと試行錯誤を繰り返した結果、太さ、強さ、バラエティーに富んだ色などの面からも、ししゅう用の方ヒモが最適である。

側針の穴にししゅう用のヒモを通して、参考書の背の部分をつらぬき、外側に結び玉罫をつくる。とても簡単にできあがる。ペーパーバック形式の参考書なら、背にセロハンテープで貼りつけるだけで十分である。このしおりのヒモを、1冊の参考書に3本つける。

それも、色を変えて、茶、黒、緑の三色のししゅう用のヒモを使う。これは、はさんだしおりのヒモの色により、そのページに注意を促したい内容が一目でわかるための工夫である。

茶は何度も参照すべきページ、黒は最も重要なページ、そして緑は現在読みかけているページなどと使い分けているが、たいへん効率的である。これらの色分けは、それぞれに好きなようにすればいい。

以上の作業を、参考書だけでなく、買った本の主要なものに行う。買ってくるとすぐにやるのだが、慣れてしまえば時間もかからない。

好きな音楽を聴きながら、気分転換を兼ねて、15分ほどで終えることができる。しかも、この作業の過程で、本の体系を把握することができる。おかげで、いざ読み出してみると、非常に理解が早い。このように、たった15分の作業でアクセスタイムを短縮する手段を講じておくと、将来的には10時間単位もの時間の節約につながる。
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