模試はたくさん受けて解けない問題を見つけることが合格への近道

1.模試は会場で受けるな!
模試については、機会があればとにかく申し込むという意識をもっておくとよいでしょう。ただ、ここで大切なことは、会場で受けずに、通信講座の模試を申し込み、本番直前の勉強用に模試をとっておくということです。

その理由としては、模試を作成している予備校以外の外部の受験生も受験するため、模試の作成には非常に力が入っており、質が高い問題が多いことがあげられます。そして、試験の直前は学習内容の吸収率が高いため、そのような質の高い問題をその時期まで残しておきたいということがあります。

また、模試の作成者あるいは予備校自体は、本番の問題と同一の問題を模試で出したいという思いがあるため、本番で出やすいと考えている分野を出題します。そう考えると、その情報を生かさない手はありません。

さらに、本番の演習のために模試を使いたいことや、各科目の解く感覚を鈍らせないようにしておきたいこと、など理由はいろいろあります。
模試で演習をするときには、時間内にどれだけ解けたかということ自体はあまり気にしません。それ以上に、この模試の結果を踏まえて、どういった戦略を練ればいいのかを考えるようにします。

制限時間内に解ききれなかった場合には、ひとまずそこで採点をしますが、最後まで解き切れなかった問題に関しては、その場で答えを見るようなことはしません。

それは、制限時間が終わった段階で解いていない問題については、ここで解答を見てしまうとせっかくの質の高い問題を無駄にしてしまうためです。ですから、制限時間が終わったのちも、自力で考えて解いた上で解答と照らし合わせたほうが効果は高いでしょう。

そしてすべて解き終わったのちに、制限時間内に何点取れたかということと、最終的に何点取れているかを確認します。これによって、時間が足りないために問題が解けなかったのか、それとも内容を理解していないために解けなかったのかを分析します。

たとえば、制限時間後に解いた問題の正答率が高ければ、それは時間が足りないために点数が上がらないのだと言えるでしょう。その場合には、点数を上げるために、問題を解く順番を変えることや、時間短縮の方法を考えるべきでしょう。逆に、制限時間後に解いた問題の正答率が低い場合には、今の時間配分は正しいけれども、含格点に達するためにどのような知識が足りないのかを確認します。

模試はむずかしくつくっている面もあり、時間内に解けないこと自体はあまり気にする必要はありません。模試は本番ではありませんから、できなくてもいいのです。むしろ、できなかった理由を考え、間違えたところを復習するためにあると言っても過言ではありません。これは答練や問題演習も同様ですが、いかに一度間違えた問題を、次に類似の問題を解く際に間違えないように復習するかが重要です。

通信講座の模試の利点は、すぐに問題の解答がわかるということです。当日会場で模試を受験すると、場合によっては解答がすぐにはわからないケースもあります。これでは受験する意味や勉強の効果は半減してしまいます。

これに対して通信のメリットは、答えも一緒に送られてくることです。自分が間違えに至った思考過程を鮮明に覚えているうちに復習をして、答えとの乖離の分析を行なうことが、実力を伸ばすためには非常に効果的なのです。そして、この復習にはいくら時間を使ってもかまいません。とにかく納得できるまで考えることが大切です。

また、たとえば本番の疑似体験のために模試を現地で受けることもあるでしょう。その場合に、答えが科目ごとに配布されるのであれば、休み時間は次の科目の勉強も大切ですが、今受けた科目の復習をまずすべきです。

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