1.資格取得自体が目的になってない?景気を意識して勉強しよう

ブームなのかなんなのか、資格を取る方は多いですよね。キャリアアップなり自分の勉強なり、目的はそれぞれあっていいと思います。

でも実際それは何の役に立つのか。国なり公的機関に認められている資格なのか考えたほうがいいですよ。民間やその団体だけが発行している修了証と資格証明書は全然違います。必死お金をかけて取った認定証や修了証でも、履歴書に書けば疑わしく思われて、採用に役に立つかわからないものもあります。

特に医療系だと、アロマテラピー・リラクセーションなどは履歴書に書いてもよくは思われません。治療の否定をして、根拠のない民間療法をすすめるのではないかと疑われても仕方ありません。他に脈絡なく資格を取るのも、どうかと思います。

資格を趣味で取るのなら構いませんが、資格が就職に有利になるからたくさん資格を持つのはお勧めしません。目的が資格を取るだけになり、その先の仕事には繋がらないからです。目的を持って自分のキャリアプランを考えて資格を取ったほうが、より有利だと思います。


資格取得が目的になってしまう危険性
大企業に就職しても生涯安泰とは言えなくなった今の社会状況では、何か資格を取って手に職をつけようと考える傾向が強くなっています。

自分の特技を持っておいたほうがいいという考え方ですね。確かに資格は履歴書に書くと自分の能力を証明するものとして面接官にアピールすることができますし、何より取得すると自分に自信が持てるようになります。

でも、そんな資格だからこそ注意しなければいけないことがあります。それは資格を取ることが目的になってしまうことです。時々、資格をやたらと取りまくっている人がいます。例えばパソコン関連であれば、シスアドやセキュリティ、アプリケーションやネットワークに関する資格をたくさん取得しているようなケースです。

一見、どれも関連している資格ですので、一貫して自己投資しているようにも見えます。でも、いつまでも資格を取っていると、いつそれらの資格を生かすのか分からなくなってしまいます。

そのような時には、資格を取り続けることで安心している自分がいないか、一度立ち止まって考えてみることも必要です。大事なのは資格を取得することではなく、どう仕事をしていきたいかということです。

その資格を取得するとどうなるのか、何ができるようになりたいためにその資格を取得するのか、ということを常に考えるようにしたいですね。


2.景気がいいときこそ、資格の勉強は有利である

資格に株の「逆張り」の発想を当てはめる
バブル崩壊後の長い不景気の時期にくらべれば、いまは景気がよくなっています。
リクルートワークス研究所の調査によると、08年の大卒(大学院も含む)予定者の求人総数は93万人。バブル期を上まわる数値となり、いまや新卒者の就職活動は超売り手市場です。
就職口の広がりは新卒にかぎったことではなく、数年前には5%台だった失業率もいまや4%台にまで回復してきています。

「資格」や「公務員」への注目度は、景気が悪くなると高まるとよくいいますから、現在のように景気がいい状況では、「資格」へ関心を持つ人は少数派です。
しかし、成功するには、じつはこの「少数派」に属することが重要なのです。

投資の格言に「麦わら帽子は冬に買え」というものがあります。
これは、「安いときに買っておき、それを高くなったとき売れば、莫大な富を得られる」という、いわゆる「逆張り」の格言です。
この考え方は、「勉強」や「資格」にも当てはまります。

景気のいいときは、「この先も景気がいい状態がつづく」と多くの人が信じ、「資格をとろう」なんて人はあまりいません。そのため競争相手が少なく、資格を取得しやすくなります。
また、そうやって景気のよいうちに資格を取得してしまえば、景気が悪化しても「自分だけは大丈夫」と超然としていられます。


勉強したことがお金に換わるには時間がかかる
景気のいいときに勉強をしたり、資格を取得したりするメリットはそれだけではありません。

勉強したことはすべてお金に換わるのですが、それにはある程度の時間が必要です。たとえば、資格を取得するには、受験勉強にある程度の時間を要します。また、資格を取得し、それを転職や開業などの形で収益につなげるまでにも時間がかかります。

ということは、景気が悪くなってあわてて勉強をしたところで、結果は一朝一夕では出ないため、前から勉強していた人との間にはすでに大きな差がついています。
そのため、景気の悪化は、それ以前から勉強を進めておいた人にとっては高く飛躍できるチャンスとなります。だからこそ、景気がよいときに、勉強をスタートさせましょう。

もちろん、人と逆のことをやるのは、口でいうほど簡単なことではありません。突き詰めれば、「孤独」というものと、いかにうまくつきあっていくかが重要になっていきます。

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