資格試験の勉強時間を効率よく使うためのおすすめアイテム11撰
1.試験に成功するための小道具に注目
試験を受けるための道具として、ワープロやパソコンなどを工夫して上手に使いこなせば、時間的にも資料をまとめるにあたっても、非常に有効である。
試験は時間との戦いであり、これを有効に使ってこそ勝利がある。そこで道具を有効に生かして時間を獲得するということを考えてみたい。
携帯できる「3種の神器」を上手に活用する
最近、勉強ツールも大きく変化して、地域の情報格差がなくなろうとしています。
受験専門学校のない地方に住んでいる受験生が勉強しようと思えば、高額なビデオ教材やカセット教材を買わなくてはいけませんでした。これらの教材は、通常、生講義の受講料よりも割高に設定されていましたし、講義ペースのタイムラグもかなりありました。
しかし、WEB講座やダウンロード講座などの普及により地方に住んでいたり、忙しくて資格学校に通えない人も、安価でタイムリーな情報を得られるようになりました。
また、携帯できる「3種の神器」を上手に活用することで、机に向かって勉強する時間がなかなか確保できない人にも、資格を取得するチャンスが大きく開けていきます。その1つはポータブルデジタルオーディオプレーヤーです。こうしたプレーヤーに資格学校の講義をダウンロードして、いつでもどこでも聴くことが可能となったのです。
従来のカセットテープの煩雑さがなくなり、倍速再生や繰り返し再生などが自由にできるようになりました。
2つ目は、ICレコーダーです。携帯電話より小さいサイズのものでも、記憶できる音声データは膨大なものがあります。
もちろん、あなたが受講中の生講義を録音することは学校や講師の許可が必要ですが、たとえば、テキストを自分で音読したものを録音して繰り返し聞くことだって可能なのです。
3目は、携帯電話です。今や、携帯電話でも資格の取得に向けて勉強ができる時代となりました。「eラーニング」といって、問題演習などのサービスを提供するサイトが数多く存在しています。このeラーニングは、パソコン上でも携帯でもいつでも学習が可能になっています。
携帯電話は、ほとんどの人が必ず持っているツールになりましたから、今後さらに発展していくでしょう。
2.
テープレコーダー
まず、道具としては書物が最大の道具であることは当然として、時間を有効活用するための武器として、カードがあげられる。カードは目に見える、いつでも取り出して、書いてあることが読めるので、細切れの時間を有効に使うことができる。ただし、カードにも欠点がある。たとえば歩いているときや、周囲が暗いときなどは使いづらい。
そこで、そういう場合には、テープレコーダーをフルに活用することをお勧めしたい。この場合、使用するテープの選択に気配りが大切だ。使用目的によって、マイクロテープを使うのか、普通サイズのテープを使うのかの使い分けが必要である。
レコーダー本体の大きさは大して変わりないのだが、カセットの大きさがマイクの場合、極端に小さいので、細切れの時間を利用するときは、(音質にあまり影響ない場合は)マイクロテープが持ち運びに便利だ。なによりもたくさんのテープを持てる利点がある。
テープレコーダー周辺機器
次にテープレコーダーを聴くための道具として、イヤホンや騒音がある場所でも聴けるヘッドホンがあげられる。
イヤホンにもいろいろあり、耳の穴に挿入して使うものが主流のようだが、耳掛けイヤホンといって、眼鏡のように耳に掛けて使うタイプもよい。耳穴に入れるタイプと違って、耳が痛くならないし、違和感も少なくて、長時間テープを聴くのに都合がよい。
また、特殊なものとして寝ながら聴くことができる、枕の下に置いて聴くピロースピーカー、あるいはマイクロテープと通常テープとのダビングをするときの道具や、周囲の
環境がうるさい場合、たとえばとなりにいるグループの会話が、つい自分の耳に入ってくることを避けるためには、エンドレステープにBGM(音楽より川のせせらぎの音や小鳥のさえずりなどがベター)を録音しておく方法もある。
音楽はそれなりに意味があったりするので、かえって邪魔になる場合がある。したがって、さらっと聞き流せるものがいいのである。
充電池や手帳サイズの電圧計
自宅で活用する場合は、それほど気にせずに使うことができるが、外出先で利用することが多いテープレコーダーは、使用中に電池切れのおそれがある。こんなとき、充電ずみの電池があれば便利だ。
乾電池はどこまで使って、残り容量がどのくらいあるかが常に不安になるので、充電ができる電池を常に複数用意しておくと安心だ。さらに、乾電池や充電池の残量を一瞬に計れる、手帳サイズの電圧計もなかなか重宝である。
ボールペン
受験生が案外注意を払わないのが、筆記用具である。たとえば、参考書にアンダーラインを引くのに、赤色のボールペン一色ですませている人をよく見かけるが、これは非常に効率が悪いし、あまり引くと、どこが重要なのかわからなくなってしまう危険がある。
このボールペン対策としては、まず、自分で何色をどのように使うかを決めること。最低でも赤、青、緑の3色は使い分けるようにしたいものだ。
1本の中に3色、あるいは10色分が組み込まれたボールペンがあるので、こうしたものを活用する。10色が1本になっているのは、当然太いので持ちにくい欠点があるので、4色くらいまでが一般には効率的だ。
ただ、ものによっては10色くらいを使い分ける必要に迫られることがあるので、自分の学ぶ対象などに合わせて合理的に使うようにしたい。
たとえば、歴史においても年号の場合は赤色に、人物には青色を、特に重要な事項は緑色に、地名の場合は茶色にというようにしていくと、3色や4色では足りなくなるはずだ。
そのように塗り分けておけば、仮に年号だけを拾いたいときは、赤いアンダーラインだけを見ていけばよいし、人物を早足でチェックしたい場合は、青色のアンダーラインのところだけを集中してみることができる。
色の使い分けをすることによって、必要な事項を即座に探せるようになる。特に試験前日、あるいは当日の確認作業が非常に短時間ででき、時間を有効に使うために役立つのである。
マーカー
次に上手に利用すると非常に便利なのが、蛍光マーカーだ。自分にとって重要な部分を塗り分けて、他と区別したいときに使うと効果的である。
蛍光マーカーにはコピーに反応しない色が多い。これを使うとコピーしても真っ黒にならず、原稿はそのままマーク以前のものがコピーされるから、あとで、コピーして持ち歩きたい場合でも、安心して
マーキングすることができる。
マーカーを利用する際に気をつけたいのは、色の明彩が強いので複雑にマークしすぎると、かえって見にくくなってしまうこと。特に赤色がよくないように思う。
ボールペンの黄色はあまり目立たないが、マーカーでの黄色は鮮やかで、非常に目立つし、コピーにも反応しないので、赤や青や緑のほかに大いに活用できる。
シャープペンシルと繰り出しタイプの消しゴム
間違ったときに、すぐ消して書きなおすことができるシャープペンシルを使っている人も多いと思うが、この場合、気になるのは芯がすぐに折れてつまること。
悩んでいる人も多いことだろう。これを解決するには、折れにくい構造のシャープペンシルを選ぶことが第一。それに折れてしまっても、そこで思考や作業が中断されないように充電池と同じで、複数のシャープペンを用意しておくことである。
消しゴムに関しては、よく見かける直方体のものは目的の部分を消すときに、目的以外のところも消してしまうおそれがあるし、消すための目標が定まりにくいという欠点がある。さらに床などに落とした場合、どこに跳んでいくかわからないという不安がある。
これらの不安を解消するには、鉛筆タイプの繰り出し式の消しゴムがよいだろう。
円筒形のケースに、円柱形の消しゴムを入れて、シャープペンシルの芯のように繰り出して使うのである。右手にはシャープペンを、左手にこの繰り出しタイプの消しゴムを持っていると、特に効率がよい。
なお、比較的最近出てきた商品で、「ザ・テスト」というのがある、これは、赤と緑のマーカーであるが、それを付属の赤と緑の下敷きを通して見ると、赤色のマーカーで塗った部分は緑色の下敷きで、緑色のマーカーで塗った部分は赤色の下敷きで、それぞれ見えなくなるため、記憶するのによい。
ただ、惜しむらくは、緑色がやや濃すぎるため、それを塗ると、下敷きを通さない状態でも下の文字が見づらいことだ。また、赤と緑だけでなく、せめて、もう一色は欲しい。
しおりのヒモ
ほとんどの参考書には、しおり用のヒモがついていないのが現状である。そこでも述べたように、自分なりにしおりのヒモを取りつけて、必要な情報が記載されているページをすぐ開けるように工夫する。
3本以上つけていたが、できればそれぞれ色を変えておくと効果的だ。つくり方としては、製本用のしおりのヒモか、それが入手できない場合は、ししゅう用のヒモを買ってきて、本の対角線より3、4センチほど長くし、それぞれ長さを揃えて切る。本格的なハードカバーの本は、針で本の天の部分の背を通して、外側に結び玉をつくれば十分だ。
ペーパーバックの本なら、背にセロハンテープでとめただけでも十分に耐えられる。外れたらまた、貼りつければいい。要はしおりをつけるということが大事なのだ。
ルーズリーフとパンチ器
教科書など、だらだらとした長くて、読みづらい文章を一覧表にまとめるとか、短縮して一目でわかるようにするには、ルーズリーフが効果的だ。
たとえば、ノートなどは、表も裏も使ってまとめると、一覧性がなくなってしまうので、片方だけを使うのがベターだ。その場合、左綴じなのか右綴じなのかを、前もって決めておく必要がある。
しかし、それでは、めんどうである。一般的には横書きであれば左綴じであるが、たまには見開きを見たい場合に備えて、左右両側をパンチ器で穴を空けておくと便利だ。
ところが、この事務用品として、使い勝手の幅広いパンチ器を知らない人が結構多い。町の小さな文具店でも売っているし、カタログを見てメーカーに注文してもすぐに手に入るものだ。
B5判サイズの通常のノートであれば二六穴のパンチ器になるが、これならば何枚も一気に簡単に穴を空けられる。
つや消しテープ
教科書の一部が破損したときの修理などに使うテープであるが、一般的なぴかぴか光るセロハンテープは、その上から文字を書き込むことができないので、非常に不便である。
これに代わり、住友スリーエムなどから発売されているメンディングテープ、いわゆるスリガラス状の白っぽいテープがあるが、このテープなら、貼った上から文字も書けるし、はがしやすいし、非常に便利である。
ストップウォッチとポケットタイマー
論文の書き方の項でも述べたように、ストップウォッチも便利である。たとえば、1つの問題を解くのに、どのくらいの時間を要するかを計る、あるいは100字書くのに何分かかるのか、自分の書ける速度を確実に把握しておくための必需品だ。こういうことをしておくと、多数の問題をかぎられた時間で解く場合も、また、長文を書く論文試験などにも大いに役立つ。
また、ストップウォッチと同じような役割を果たしてくれる、ポケットタイマーも便利である。
これは、たとえば、3分にセットしておくと、3分後にブザーが鳴って3分たったことを教えてくれる。人と約束した時間に電話をしなければならないとか、1時間たったら食事をしようなどというとき、タイマーを入れておけば、その間は、時計を気にせずに勉強に打ち込むことができる。
約束をしてしまうと、時間が気になって、必要以上に時計を見たりして集中できないものだが、タイマーをセットしておけば、とりあえずその間は安心して、他のことができる。
文具カタログ
各科目を学ぶことに夢中になっていると、学ぶために役に立つグッズがたくさんあることに、つい目が届かないケースが多い。しかも、各試験の各科目によって、何が有効なグッズかが違ってくる。
たとえば、中学入試の算数では、立体図形の分野で、回転体の体積や表面積を求めさせたり、立体を切ったときの断面図を問われたり、平面図や側面図などからどのような立体かを答えさせたり、立体の展開図を書かせたりする。
その場合、参考書という二次元の平面の上で三次元の立体を説明し、理解させるのは、かなり難しく、特に小学生にとっては、かなり理解が難しい分野となる。
こんなとき、たとえば、粘土があると、その立体のイメージをつくりやすいし、最近は立方体について、すべての展開図や典型的な断面図などを学びやすくした立体の小道具も売られている。このような小道具があるとないとでは理解に大きな差となる。勝利に影響する周辺の小道具をいかに見つけ、上手に使うかは、重要な試験対策のうちだ。
身のまわりに有効な道具がたくさんあることを知るには、どうしたらいいか、文具メーカーが発行しているカタログを活用している。
カタログには、文具店の店頭では見つけにくいグッズが写真入りでたくさん掲載されており、同時に定価やサイズや仕様が細かく表示されており、便利だ。
1、2年古いものでも、定価の改定があるかどうかの変更くらいで、掲載されている商品にはそれほど変更がないので、十分参考になる。メーカーに直接カタログ請求をしてもいいし、出入りの文具店に頼んで年度の古いカタログを譲ってもらってもいい。
カタログには品番が必ずついているから、その番号をメーカーに伝えて送ってもらう。多少手元に届くまでに、日時を要するかもしれないが、確実に欲しいものを購入することができる。
以上、学ぶことを助けてくれたり、これらを使うことによって、効率的に学べたり、また、学ぶ時間を有効に引き出せる、さまざまな道具を紹介した。ぜひとも有効に活用して、本番に備えていただきたい。
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