情報処理技術者の試験区分が分かりにくいのでおさらい
1.情報処理技術者試験
応用情報技術者試験とは、コンピューターおよびITに関する応用レベルの知識と技能を確かめるソフトウェア開発技術者に代わる新試験。試験は午前は四肢択一80問、午後は記述式12問中6問解答方式。試験時間は午前、午後とも150分100点満点(合格基準は満点の60%以上)で行われます。
また、現時点では年2回(春期・秋期)で行われます。
また、応用情報技術者試験に合格すると、高度試験の午前Ⅰ試験が免除されます。
ソフトウェア開発技術者試験をすでに取得している方はこの試験は受験しなくてもOK。近年合格率は、20.2%ほど。
情報システム開発プロジェクトにおいて、内部設計書・プログラム設計書を作成し、効果的なプログラムの開発を行い、単体テスト・結合テストまでの一連のプロセスを担当します。
情報処理技術者試験の区分(試験区分)
レベル1
ITパスポート試験 (IP)(エントリ試験)
職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識をもち、情報技術に携わる業務に就くか、担当業務に対して情報技術を活用していこうとする者。
レベル2
基本情報技術者試験 (FE)
高度 IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者。
情報セキュリティマネジメント試験 (SG)
ITの安全な利活用を推進するための基本的知識・技能を身に付けた者。
レベル3
応用情報技術者試験 (AP)
高度 IT 人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT 人材としての方向性を確立した者。
レベル4
高度IT人材として確立した専門分野を持ち、主導する者。スキルレベル4の試験類を総称して高度情報処理技術者試験と呼ばれる。
ITストラテジスト試験 (ST)
企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また、組込みシステムの企画及び開発を統括し新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者。
システムアーキテクト試験 (SA)
ITストラテジストによる提案を受けて、情報システム又は組み込みシステムの開発に必要となる要件を定義し、それを実現するためのアーキテクチャを設計し、情報システムについては開発を主導する者。
プロジェクトマネージャ試験 (PM)
システム開発プロジェクトの責任者として、プロジェクト
計画を立案し、必要となる要員や資材を確保し、
計画した予算・納期・品質の達成について責任をもってプロジェクトを管理・運営する者。
ネットワークスペシャリスト試験 (NW)
ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者。
データベーススペシャリスト試験 (DB)
データベースに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 (ES)
組み込みシステム開発に関係する広い知識や技能を活用し、最適な組み込みシステム開発基盤の構築や組み込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う者。
情報セキュリティスペシャリスト試験 (SC)
情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守において、情報セキュリティポリシーに準拠してセキュリティ機能の実現を支援し、又は情報システム基盤を整備し、情報セキュリティ技術の専門家として情報セキュリティ管理を支援する者。
ITサービスマネージャ試験 (SM)
情報システム全体について、安定稼働を確保し、障害発生時においては被害の最小化を図るとともに、継続的な改善、品質管理など、安全性と信頼性の高いサービスの提供を行う者。
システム監査技術者試験 (AU)
被監査対象から独立した立場で、情報システムや組み込みシステムに関するリスク及びコントロールを総合的に点検・評価し、監査結果をトップマネジメントなどに報告し、改善を勧告する者。
2.
受験資格
制限なし
合格基準
午前:100点満点中、60点以上
午後:100点満点中、60点以上
上記の基準点を全て満たした者がで合格となります。(多段階選抜方式)
試験日程
4月第3日曜日、10月第3日曜日(年2回)
受験料
5,700円
3.おすすめの参考書
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