自分のやりたいこををわかってる人は一握り!適職や天職を見つける方法

1.やりたいことがわかっている人は、一握りだ
あなたはなにをやりたいか、自分でわかっていますか?一握りの人たちは、高校から受験する際に専門学校を選びます。これらの人たちは「自分であれをやりたい」という目的を定めています。

女性でいえば、保育士、美容師は憧れの職業でしょう。また、大学の専門学部を目指す学生も、やりたいことが決まっているはずです。中でも医学部、建築学部、音楽学部、体育学部などは、目標のエキスパートになれるかどうかは別として、きちんと目標を定めている学生が進む道です。

そのため、これらの学部、学科は少数の学生しか募集しません。こういった専門学部(実際にはまだいろいろありますが)以外を進む学生は、その時点で「なにをやりたい」あるいは「なにになりたい」という、はっきりした志望は、なきに等しいはずです。

文学部はその典型で、4年間在籍してもまだ、自分の人生を決めかねているのではないでしょうか?経済学部、法学部も似たようなものでしょう。これらは一種の総合学部であり、社会に出て総合商社や総合百貨店、総合出版社など、あらゆる企業の何部、何課で勤務しても、なんとかやっていける非専門性を学ぶのです。

社会は常に進歩しており、産業分野も日々増えています。つまり専門性のない企業や職業が、新しく生まれているのです。株式欄を見れば一目瞭然ですが、「商業」「サービス」銘柄が、極端に増えているのがわかります。

また「その他製造」という欄もあり、もっと細かく観察すると、なぜこの会社がこの分類なのか?という疑問も湧きます。

それは別として、非専門部門は広がっていく一方で、総合学部卒業の学生は、そちらをカバーできる総合力をもっているといえるでしょう。営業もできるし、経理もできるし、総務もお手のものだし、人事でもやっていけます。頭がどれだけよかろうと、医学部卒業の学生では、到底ムリな仕事です。

とはいえ、受験のとき「御社ではなんでもやります」といえば「なにもできません」と白状しているのと同じです。そこで就職試験の前に、やりたい仕事を発見することが大前提になります。

特にいいたいのは、総合学部出身者に対してであって、彼らこそ入社3年目までに、一番多くやめる予備軍だからです。


2.天職にめぐり合えたら
「適職はない、天職があるだけだ」という人もいます。たしかに「希望の職種」といっても収入がいい、時代にぴったりだ、超有名企業の仕事だからといった理由が大きくて、自分でなければできない、というものではないようです。

ときには、朝早く起きる習慣に合っているとか、大学の専攻テーマの仕事だ、という理由で適職、と判断した人もいることでしょう。

出版社にいると、「書くのが大好きなので、ぴったりだと思いました」という多くの受験学生に出会います。このとき「出版社は書くことが仕事ではないよ」というと、ほとんどの学生はびっくりします。

いまの出版社は分業が進んでいるので、文章が書けなくても、りっぱに編集者がつとまりますが、こういう誤解、錯覚によって職業を判断している人は、相当多いと思われます。

そこで念のため受験するときは、その分野の専門誌や業界紙を、一年ぐらい前から読んでおくことです。受験用の本は、意外に古いことを書いています。その理由は、基本を書こうとするからで「そもそも造船業界とは……」といった、あまり役に立たないことが述べられています。

一つの会社のあり方を、業界全体に当てはめているようです。これは「針小棒大」とも違い、「正しいが、現実とは違う」ということです。恐らくどの業界でも、似たようなものだと思います。

それらを読んで、適職か否かを判断してしまうから、入社して以後に「どうも違う」と、不満を漏らすようになるのです。

もしあなたが「この仕事は天が自分に与えたものだ」と思ったら、もっともっと、その業界のすべてを知りつくすくらい、努力をすべきだと思うのです。

できれば、その業界のダーティな部分を見て、あなたの神経がそれに耐えうるかを考えたほうがいいでしょう。極論するならば、どの業界でも、ダーティな仕事は「善良な人々を騙す」というものです。

生命保険でいえば、「肝心なところをお客に説明せずに、保険に入らせる」ことができるか?ということです。これは新入社員として、最初に通らなければならない関門です。

建築、不動産関係なら「どこも傷んでいないのに、あと数年しか保ちません」といいきれるか?「20分の距離を5分」といいきる神経になれるか、というものですが、ほとんどの学生は「自分が選んだ会社は、そんな悪い職場ではない」と、楽観視しています。

出版社でもそうで、自費出版をしたいと来社した希望者に「自費出版なんてもったいない。あなたには書く才能がある」と、騙して、協力出版という、もっと利益の上がるほうへ誘導できるか、ということです。これらはほんの一部のケースですが、良心を殺さなければ、やっていけないものです。

それでも、最低限の良心を失わなければ、やっていけるものですが、中には「やっぱり違う」と思う人も出てくるでしょう。しかし天職は失敗するうちに見つかることもあるので、失敗をプラスに転じることです。

この記事を見た人は、一緒にこんな記事も読んでいます!
メニュー表示