1.TOEICは英語のコミュニケーションが問われるので実践的な試験

世界共通尺度の英語テストTOEIC
ビジネスの国際化が急速に進展し、外資系企業の日本進出、日本企業の海外進出がごく当たり前になった現代、国際共通語ともいえる英語を駆使できる人材を求める声が、内外の企業を中心に高まっている。

ところが、「英会話に堪能な人求む」といっても、それがいったいどの程度の英語力のことをさしているのか判然としない。また、自己の英語力がどのレベルに位置しているのかを正確に評価することも難しい。

現代のビジネス環境では、企業にとっても本人にとっても、英語によるコミュニケーション能力がどのレベルにあるのかを、客観的に判断する尺度が必要といえるだろう。

これまでの、文法や語彙など英語の知識の多寡や、英文和訳、和文英訳技術の巧拙を測る能力検定ではなく、コミュニケーション手段としての英語能力がどのレベルにあるかを測る能力検定の必要性がクローズアップされてきている。

純粋にコミュニケーション能力だけが評価される
TOEIC(トーイック) とは、国際コミュニケーション英語能カテストの略称。英語によるコミュニケーション能力を客観的に測定するための世界共通の尺度として、各国で実施されている。

開発したのは、アメリカの大学への留学志望者が必ず受験する英語能カテスト、トーフル(TOEFL)をはじめ、全米大学入学共通試験などアメリカにおける公的なテストの大半を開発・製作しているETSだけに信頼性は高い。

TOEICの特徴は、英語によるコミュニケーション能力だけが公平に評価され、特別な知識や技術によって点数が左右されないところにある。

したがって、学生でも英語研究の専門家でも、コミュニケーション能力に差がなければ、同じ点数しか取れない。

また、評価基準は毎回のテストによって変化することがないように工夫されているため、受験者の実力が変わらないのにテストによって評価が変わるということも起こりえない。

ライセンス英語のコミュニケーション能力とは、簡単にいえば聴解力、読解力、話す力、書く力の4つの能力である。

TOEICのテストでは、聴解力と読解力のテストを行うことで、それらの密接な関係にある話す力と書く力も評価して、総合的な判断を下す。テストの結果は、スコアで提示される。またそのスコアが5段階のレベルで評価される。各レベルの能力評価を要約すると次のようになる。

Aレベル(860以上)ほとんどすべての話題について、正確にコミュニケーションができる能力
Bレベル(730以上)多くの話題について、かなり正確にコミュニケーションができる能力
Cレベル(470以上)限られた範囲の話題であれば、コミュニケーションができる能力
Dレベル(320以上)極めて限られた範囲の話題についてのみ、コミュニケーションができる能力
Eレベル(215以上)コミュニケーションができるまでにいたっていない
5段階のうち、程度の差こそあれなんらかの形で、英語を現実のコミュニケーション活動に即座に活用できるのは、Bレベル以上である。

TOEICは基本的には能力検定テストにすぎないが、Aレベル、Bレベルの評価を得ることができれば、英語によるコミュニケーション能力について、世界中どこでも通用する資格を得たも同然といえる。

TOEICには、国内だけを見ても経団連をはじめ、主要経済団体、日本貿易振興会(ジェトロ)などの海外貿易窓回、日本在外企業協会、アメリカ大使館、カナダ大使館、また、朝日新聞社などが後援団体として名を連ねていることも、就職や転職を考えるときには心強いところだ。

ただし、専門や職種によって要求される英語力には大幅な差があるため、Bレベル以上の評価を得た人でも、さらにインタビューテストによって厳密な能力評価を受けることが必要といえるだろう。

2.資格取得概要取得方法
TOEIC運営委員会が実施する英語能カテストを受ける。

受験資格 とくに制限はない。

試験内容 2時間で200問に答える一斉客観テスト。2つのセクションに分かれ、それぞれ100問ずつ。セクション1は聴解力テストで、テープに吹き込まれた会話やナレーションなどを聞いて設間に答える。

セクション2は読解力テストで、問題を読んで設間に答える。解答はマークシート方式。A ・Bレベル認定者には個別インタビューテスト(有料)の受験資格が与えれる。内容は運用能力をテストする約30分のインタビュー。

試験日・試験地 1月、5月、9月の年3回、札幌から福岡までの全国16の都市で行われる。


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