1.専門学校の選び方のポイントを押さえよう

進路で悩んでいる中で専門学校という人も多いでしょう。専門学校は卒業後に就職で役立つスキルを2年間で身につけられます。

専門学校の中でも選ぶ方法はたくさんあります。
独学で学びながら1つの手段として専門学校へ行くことが自分の学習効率アップにつながると判断した場合は、通うのもありです。

最近は、各種の試験に備えた専門学校が数多くあります。専門学校を決めるとき、第一に考えたいのは、場所の問題かもしれません。どんなにすばらしい学校でも、往復に3時間もかかるようでは現実的ではありません。

その時間、家で集中して学べば、かなりの量をこなせます。また、遠距離通学のため、いたずらに体力を消耗することになるのもよくありません。
やはり、自宅に近いとか、会社からの帰路にあるといった、通学に便利な専門学校を選ぶのが得策です。

最近は、美容系、調理系、語学系、音楽系、ホスピタリティ系など幅広い分野の学校があり、専門学校間の競争が激しく、宣伝合戦も盛んで、豪華なパンフレットなどがつくられ、たいていの学校が、資格試験合格者何百名と大々的に刷り込んでいます。しかし、それぞれの専門学校が出した合格者の合計数を出してみると、全合格者の何倍もの数になってしまいます。

これは、その学校の模擬試験を一度受けたことがある程度の人まで、合格者の数に含めて計算しているからです。その結果、1人の合格者が複数校の宣伝パンフレットにのることになります。

だから、宣伝パンフレットに示された合格者数というのは、それほど重視する必要はありません。1人もいないというのなら問題ですが、それよりも、専門学校の選定は、必ず複数の情報を得て比較検討することが大切です。

各校のパンフレットに記載された講座内容の比較も同様で、あるいは直接学校へ行って職員や学生に聞いてみるのもよいかもしれません。

学校サイドの人は、当然自分のところのよい点を強調します。1校だけだとわからないですが、何校か聞いて情報を集めていくと、それぞれの学校が触れたがらない点が見つかります。実はそこがウィークポイントなのです。

麗々しく「特別講師○○」などと著名人を何人も大言してあっても、彼らが毎週教えにくるのか、それとも年1回顔を見せる程度なのかは、パンフレットだけではわかりません。
ひどい専門学校では、開校後の落第者を見越して定員の倍近くの生徒をとるところもあるといいます。こうなると、教室は満員電車並みとなり、学ぶどころではなくなります。

商業主義がひどくなると、入学後にさまざまな名目をつけて、生徒から資金を徴収することだけを考えている学校も中にはあるようです。

われわれは独学で足りないぶんを補うため、わざわざ学校へ通うのです。もし、そんな専門学校に入ってしまったら大変です。専門学校選びはできるかぎり慎重を期したいものです。

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