宝石の鑑定に資格がいらないのに宝石鑑定士があるのはなぜ
1.宝石鑑定士はお金に変わる大切な貴重品を扱っている
金余り現象が生んだダイヤモンドブーム
高価なものから売れていくという高級品志向の消費ブームは、海外旅行や高級
自動車など、高額商品の購入へと向かうことになってしまった。
金余り現象をきたした消費者の目は、物品税が廃止されたために割り安感の出た宝石類へも向かっている。
なかでも
ダイヤモンドは、グレードの高い高額品からカフスボタン、ファッションリングにいたるまで、あらゆるクラスの商品すべての需要が高まり、空前の売れ行きを見せている。
宝石鑑定士という資格は存在しない?
宝石市場が活況を呈しているなか、宝石商とともにウケに入っているのが宝石鑑定士といいたいところだが、この宝石鑑定士という資格、じつは世界中どこの国を見ても、国家資格としても、民間資格としても存在しない、幻の資格なのである。
それにしては宝石鑑定士という言葉をよく聞くし、実際、「○○公認宝石鑑定士」と刷り込んだ名刺を持った人がいる。
どういうことなのか。結論を先にいえば、
宝石の鑑定をするのには何の資格もいらないが、便宜上、宝石を「鑑定する人」が自らを宝石「鑑定士」と名乗り、社会がそれを追認しているということである。法律的には何の問題もない
宝石商になるには特に資格は必要ありませんが、知識が必要なので、学校に通ったり、ひたすらセミナーなどに通ったり、独学で勉強する必要があります。
2.資格取得概要
試験科目 各団体それぞれ、筆記試験、実技試験などを行う。
試験日程 各団体はそれぞれ、
通信教育と実技演習を組み合わせた独自の教育プログラムを作成している。試験は、自動車免許と同様、受講者のステップアップに応じて、随時行うところもあれば、年1回行うところもある。
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